Scienceサイエンス

MMXはサンプルを採取するだけでなく、様々な観測機器によって火星衛星や火星のリモートセンシングも行います。
2つの小さな衛星がどのように形成され、どのような過程を経て現在の姿になったのかは、まだ謎に包まれています。
可視・近赤外光で見たフォボス表面は均一でなく、構成する物質が異なる可能性も考えられています。
どの場所からサンプルを取るべきなのか、国内外の科学者によって議論が進められており、リモートセンシングで得られるデータも使ってサンプル採取地点が決められます。

TENGOO / OROCHI

TENGOO

衛星表面の詳細地形を観測するための望遠鏡です。約40cmの解像度で地形を撮像し、物質分布や回収サンプルとの対応の情報を得るほか、着陸地点の安全性確認にも利用されます。

OROCHI

衛星表面の地形、物質情報を観測するためのカメラです。衛星表面からの可視反射光を多波長で撮像し、全球およびサンプル採取地点周辺における含水鉱物・有機物などを計測します。

亀田 真吾Shingo Kameda

立教大学 教授

専門分野:惑星物理学
私はこれまで小惑星探査機はやぶさ2や水星探査機みおに搭載されたカメラの開発を行ってきました。MMXのカメラは、これらの太陽系探査での開発経験を活かし、最適・最高性能のものとして完成させたいと考えています。

LIDAR

衛星表面の形状情報を観測するための測距装置です。
レーザを衛星に向かって射出して、反射光が返ってくるまでの時間と、反射光のエネルギーを計測することで、表面の高度やアルベドの分布を導出します。

千秋 博紀Hiroki Sensyu

千葉工業大学 上席研究員

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MacrOmega

衛星を構成する鉱物の特徴を明らかにするための近赤外線観測装置です。
波長4μm帯までの近赤外線の分光計測によって、全球にわたる含水鉱物・水関連物質・有機物の分布を観測し、サンプル採取地点の選定にも利用されます。

ジャン・ピエール・ビブリンJean-Pierre Bibring

Institut d'Astrophysique Spatiale, Professor

Coming soon...

MEGANE

衛星を構成する元素の特徴を明らかにするためのガンマ線・中性子観測装置です。
表層の元素から放出されるガンマ線・中性子の計測により、全球表層の主要元素・水素の組成を観測し、サンプル採取地点の選定にも利用されます。

デイビッド・J・ローレンスDavid J. Lawrence

The Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory, Planetary Scientist

Coming soon...

CMDM

衛星周辺のダスト環境を明らかにするための装置です。
大きさ10μm以上のダスト存在量を計測し、ダストを生成する天体衝突頻度や、衛星へのダスト再集積現象について調査します。

小林 正規Masanori Kobayashi

千葉工業大学 上席研究員

専門分野:惑星探査
MMXミッションに参加することができ、大変うれしく思っています。長年に亘って理論的に予想されながらまだ見つかっていない火星周回ダストの発見を目指しています。装置開発、軌道上運用、データ解析と先は長いですが、精一杯頑張りたいと思います。

MSA

衛星周辺のイオン環境を明らかにするための装置です。
衛星から放出されるイオン、火星から放出されるイオン、および太陽風イオンを計測して、衛星内部の氷の存在、衛星表面の風化作用、火星大気散逸量などを調査します。

横田 勝一郎Shoichiro Yokota

大阪大学 准教授

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